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  • 2023.09.29. コンテナセキュリティがクラウド時代に必要とされる理由とは?



    クラウドサービスの普及に伴い、注目を集めているのがコンテナ技術です。リソース負荷を抑え、業務の効率化などを進められる効果が期待できる反面、運用に当たってはセキュリティ上の課題もクリアしなければなりません。


    この記事では、そんなコンテナを脅威から守るコンテナセキュリティの概要や、対策のポイントについて解説します。

     

      

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      1. コンテナ技術の概要

      そもそもコンテナとは、OSの中に仮想環境を構築し、その中でアプリの開発や実行ができるよう整備する技術を指します。


      OS上でそのまま開発環境を構築してしまうと、そのほかのアプリとの干渉が発生してしまい、正しいパフォーマンスが得られない場合があります。そこでOS内に隔離されたコンテナ環境を構築することで、独立したアプリ開発環境を整備し、干渉の問題を解決する事が可能です。

       

       

       

      2. コンテナ導入が進む背景

      システムのコンテナ化は、近年注目度が高まっている技術です。その理由として、以下の要因が考えられます。

       

       

      2-1. アプリ開発の活性化

      コンテナが急激に普及した背景に、DXの普及によるアプリ開発の急速な活性化が挙げられます。多くの企業が自社アプリの開発を加速させており、社内での運用や、サービスとしての提供に向けたアプリケーションの需要が高騰しています。


      そんな中、アプリ開発の現場は一度に複数のアプリを手掛けるケースも珍しくなくなっており、同じ開発環境で複数のアプリを開発してしまうと、互いに干渉してしまうリスクも大きくなるものです。


      このような事態を回避するために注目されるのが、コンテナ環境の実装です。システムのコンテナ化によりお互いに隔離された状態での運用を可能にすることで、安定したパフォーマンスを各開発環境で実現できます。

       

       

      2-2. クラウドの仮想マシンよりコストが小さい

      開発環境を複数整備する方法としては、クラウドを使った仮想マシンの運用もポピュラーな手法です。仮想マシンを用意できればマシンごとにアプリ開発を行えるため、同様の隔離環境の構築が可能ですが、こちらの方法はコストが高くつきやすいのがデメリットです。


      というのも、仮想マシンごとにOSを用意することになるため、必然的に高性能なクラウドサーバーを用意する必要があり、その維持管理のコストがかかるからです。


      一方でコンテナ環境であれば単一のOSの中に複数の仮想環境を構築する事ができるので、仮想マシンを運用するよりもそのコストは安く済みます。

       

       

       

      3. コンテナ運用の課題

      コンテナの活用は確かに魅力的ですが、一方で課題もあります。

       

       

      3-1. コンテナ管理が複雑化しやすい

      まず、コンテナの数が増えれば増えるほど、必然的にその管理業務は複雑化します。コンテナのステータスについて別個に把握する必要があり、実行先の管理にもリソースを割く必要があるからです。

       

       

      3-2. セキュリティリスクが増大する

      コンテナ運用の深刻な課題と言えるのが、セキュリティリスクです。全てのコンテナは仕様上一つのOSと紐づいて運用されるため、コンテナが一つでも攻撃を受ければ、そのOSの下にある全てのコンテナがダメージを受けることとなります。


      サイバー攻撃は増加傾向にある一方で、国内企業にはそのリスクにうまく適応できていない組織も少なくありません。従来型のセキュリティをアップデートしないままコンテナ化をす進めてしまうと、将来重大なインシデントを引き起こしてしまう可能性があります。

       

       

       

      4. コンテナセキュリティとは

      このようなコンテナ化に伴うセキュリティ対策を進めるべく、多くの企業がコンテナセキュリティに目を向けるようになりました。

       

       

      4-1. コンテナセキュリティが抱える脆弱性

      コンテナセキュリティは一つが攻撃を受けると他のコンテナも被害を受ける可能性があるだけでなく、複数の脆弱性を抱えている可能性がある点にも注目すべきでしょう。主な脆弱性としては、


      • コンテナイメージの脆弱性

      • 認証における脆弱性

      • ネットワークにおける脆弱性

      • アプリケーションの脆弱性


      が挙げられます。コンテナにおいてはオンラインで共有されるイメージに対して、悪質なマルウェアが埋め込まれる可能性を常に有しているため、リソースを無断で使用されるようなケースに発展することも珍しくありません。


      コンテナのリソースを悪用し、仮想通貨のマイニングやDDoS攻撃に活用するケースも確認されており、最大限の警戒が必要です。


      また、コンテナ管理者のID情報を適切に管理し、認証面での脆弱性にも配慮が必要です。認証情報が流出すれば第三者による全てのコンテナへのアクセスが容易に行えてしまうため、更なる機密情報の流出や、コンテナリソースの悪用に発展します。


      ネットワークの暗号化が行われていないと、コンテナに対するSQLインジェクションなどの攻撃も行われるリスクがありますし、アプリのコードが改変されてしまえば、意図しないプログラムがアプリ起動中に実行されるリスクもあります。


      例えコンテナ環境であっても、サイバー攻撃の脅威から開発環境を隔離することはできない以上、相応の対策が必要です。

       

       

      4-2. コンテナセキュリティで注目すべき改善点

      このような問題を解決する上では、コンテナの性質を理解して包括的なセキュリティ対策を実行する必要があるでしょう。コンテナ内部の処理は高速で行われるため、例え何らかの脆弱性や不審なプログラムが実装されていても、ユーザーはそれを見落としてしまう可能性もあります。


      セキュリティホールにつながるコードが含まれていることに気づけなくても、それをカバーできるようなセキュアなコンテナセキュリティ環境を整備する事が重要です。

       

       

       

      5. コンテナセキュリティ対策のポイント

      コンテナセキュリティを強化する上で重要なのは、以下のポイントを抑えたセキュリティ対策を実行する事です。

       

       

      5-1.コンテナイメージファイルの安全性に注目する

      オンライン経由でコンテナのイメージファイルを入手する際、それが信頼できるものかどうかを確認しましょう。


      信頼に足るソースか、ファイルが最新バージョンかなどをチェックし、脆弱性を抱えている恐れのあるファイルは外部からダウンロードしない事が大切です。

       

       

      5-2. コンテナサイズを小さくする

      コンテナはできるだけ小さくし、必要な時にだけ起動する運用環境を整備するのが大切です。コンテナは起動時にのみ外部から攻撃を受けるリスクを抱えるので、基本的に使用していない時にはコンテナを動かさない、動かない仕組みを整備するのが良いでしょう。

       

       

      5-3. コンテナ環境の評価を頻繁に実施する

      コンテナの運用環境については、専用のツールを使用したり専門のサービスを利用したりすることで、常に評価しておきましょう。客観的にコンテナセキュリティを評価することで、脆弱性の発見や改善点の把握に役立ちます。

       

       

       

       

      まとめ

      この記事では、コンテナ運用のメリットやそれに伴うセキュリティリスク、そしてコンテナセキュリティ強化のために役立つ対策方法を解説しました。


      コストパフォーマンスに優れるコンテナの活用ですが、注意すべきセキュリティリスクも潜んでいるため、一定の対策が必要です。安全にコンテナを活用し、サイバー攻撃の脅威を遠ざけておきましょう。