企業が取り扱う情報には、顧客データ、技術資料、営業戦略、財務情報など、外部に漏れると重大な損害を招くファイルが数多く存在します。近年、テレワークやクラウド活用の普及により、情報が社外に流出するリスクも増大しています。
そのため、「ファイルの社外持ち出し防止」は情報セキュリティ対策の中でも最優先事項の一つとなっています。
1. 情報漏洩リスクの増大
USBや外部ストレージ、メール、クラウドストレージ、SNSなど、多様な経路でファイルは簡単に社外へ持ち出されます。意図的な内部犯行はもちろん、うっかり操作ミスによる漏洩も頻発しています。
2. 企業信用の喪失
重要情報の漏洩は、顧客からの信頼失墜や株価下落、風評被害などを引き起こします。一度失った信頼を取り戻すのは非常に困難です。
3. 法的・契約上の責任
個人情報保護法や取引先との契約には、情報管理義務が定められています。違反した場合、多額の損害賠償や行政指導を受ける可能性もあります。
企業は、技術的・人的・組織的な複合的対策を講じる必要があります。以下が代表的な方法です:
- DLP(Data Loss Prevention): 機密情報の検知・遮断・暗号化など自動管理
- 外部デバイス制御: USB、DVDなど外部接続メディアの利用制限
- クラウド利用制御(CASB): 非許可クラウドへのアップロードを制御
- 社員教育・ポリシー徹底: 持ち出し禁止のルール、注意喚起の実施
- 持ち出し申請制度: 承認制により持ち出し行為を記録・監視
1. Symantec DLP(Broadcom)
世界トップシェアのDLP製品。ファイル内の機密情報(マイナンバー、顧客情報など)を自動検出。エンドポイント・クラウド・メール・Webを一括制御。
2. McAfee Total Protection for DLP
多層防御と柔軟なルール設定で知られる。USB制御、スクリーンキャプチャ防止、印刷制限など細かな制御機能が特徴。
3. DigitalArts i-FILTER & FinalCode連携
Webフィルタリング+ファイル暗号化連携で、ファイル流出を根本からブロック。ファイルの受け渡し後でも閲覧制限や消去が可能。
EXOセキュリティ(EXO Security)は、従来のファイル流出防止対策をさらに進化させた次世代クラウド型情報保護プラットフォームです。
・AIベースの動的コンテンツ分析:従来のキーワードベースよりも高精度で機密ファイルを検出
・ゼロトラスト対応:ユーザーや端末の信頼性を逐次検証し、アクセスを厳密に管理
・マルチデバイス対応:PC、スマホ、タブレットなどあらゆる端末で利用可能
・クラウドネイティブ設計:オンプレ環境不要、スピーディーな導入と柔軟な拡張性
・ユーザー自身の行動可視化・自己制御支援が可能
** 最も、性能に比べて導入、維持費用がリーズナブルということで高スト削減に役立ちます
ファイルの持ち出しは、一見些細な操作でも企業にとっては大きなリスクを生み出します。技術的な対策に加え、ポリシーや教育も含めた全社的なセキュリティ文化の構築が求められています。
DLPやEXOセキュリティのようなツールを活用することで、業務効率を下げることなく、安全な情報管理を実現することが可能です。
今こそ、自社の情報漏洩対策を見直してみませんか?